レストランにオーブンを作ってみた。
なんでそんなことをしたかって?
それは「愛着」がほしかったから。
今、私が作っているレストラン。
すごく素敵で私は大好き。
でも、大切なものがかけていた。
それが、「愛着」。
ここは自分の場所で、
ここは自分がもっと素敵にしたい場所で、
ここは自分にとって大切な場所なんだっていう。
そんな動機で始めてしまったオーブン作りだったけど、
完成させてみて、得たものがたくさんあった。
1つ目、それはやっぱり、「愛着」。
毎日通って、自分の手でかきあつめたレンガで、
それは、自分が交渉した値段で、
自分たちでかきまぜだセメントで、
自分たちで考えたデザインで、
それがそこにあるということ。
それはやっぱり、私には特別な意味を持つことだった。
ルワンダ人に実質的に役にたってるかって、
そんなのは、ぶっちゃけわからない。
でも、このオーブンがあるこの場所は、
前よりずっと、大切な場所に変わった。
2つ目は、つながり。
毎日そこに通って、ある程度以上仕事をしている、
しかも、土木工事的なことをし続けている日本人、というのは、
現地の人の目にはさぞかし不思議に写ったらしい。
興味本位でやってくる人、
仕事ほしさにやってくる人、
いろんな人がいた。
最初は、遠くからみていただけなのに、
次の日には声をかけてくれるようになった。
次の日には、名前を覚えてくれるようになって、
その次の日には、私の名前を読んでくれるようになった。
中にはお金を請求する人もいた。
でも中にはあったかい食事を提供してくれる人もいた。
駆け寄ってきてくれる子供がいて、その子供を名前で呼べるようになった。
そして、そばでずっと一緒に手伝ってくれていた日本人の友人がいた。
日本から電話で励まし続けてくれた人がいた。
仕事が休みの日に、ずーっと手伝ってくれたルワンダ人の友人がいて、
仕事中にもかかわらず、電話でいつもサポートし続けてくれたパートナーがいた。
最後に3つ目。
それは勇気。
右も左もわからない。
でもとりあえずやってみたら、
ちょっとは見えてくるものがある。
最初は全然わかんなかった現地の言葉も
急にわかるようになってきた。
まだわかんないことだらけ。
でも前に進もうという力をもらった。
果てしない道も、
一個一個やっていけばいい
とりあえずぶつかってみよう。
そう思えるようになった。
そうやって、出来上がったオーブンだから、
いびつなところはあるけれど、
私にとっては大切な大切なものになった。
そんなオーブンがある場所だから、
前よりずっと愛することができるようになった。
前よりずっと、絶対オープンさせてやろうと思った。
ありがとう。みんなほんとに。
さて、リミットはあと2ヶ月。
走るのは得意じゃない。
でも、
どこまで歩いていけるだろう。