Friday, July 20, 2012

スコット・ハウエル先生。

その人はよく、カタコトの日本語で、私達を紹介してくれました。

その人はなぜだか、私達びいきで、普通の人は使えない場所を使わせてくれたりして。

ほんとに君たちは頑張ってるんだと言って、背中を押してくれました。

その人のお腹は、不自然なくらい出っ張っていて、

それをネタに、私たちは笑い転げていたけれど、


その人がもしも、いなかったら、

きっと私はあの場所に、出会っていなかっただろうし、

私があの場所に出会っていなかったら、

最高の笑顔も、理不尽だと思えるような修羅場も、

引き継がれてきた伝統にも、最高に言われて嬉しかった「ありがとう」にも

巡りあうことなく生きていたのでしょう。


ハウエル先生、あなたが亡くなったと、

聞いて初めて気付くのです。


あなたが私にくれたもの。

あなたの作りあげたもの。


今更ですが、

本当に今更なんですが、

ありがとうございました。


きっときっと、ずっとずっと、持っていようと思います。



あなたが私にくれたもの。

あなたの作りあげたもの。


ご冥福をお祈り申し上げます。





2 comments:

  1. 40年近い昔、ハウエルさんが日本に来た直後に出会い、当時とてもお世話になった者です。わたしたちのサークル活動の顧問として、毎日夜遅くまでつきあっていただき、そのころご指導いただいたものは、ずっとわたしの人生の役にたっています。あのころのハウエルさんはガリガリに痩せていて、長めのカーリーヘアでした。数年前、久しぶりにお会いしたら、日本語を話していらしたので時の流れを感じました。
    若い人にたくさんのものをお与えになり、よい人生を送られたと思います。明日のイグナチオのミサに出席し、心から感謝の祈りを捧げてくるつもりです。

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  2. コメントありがとうございます。ハウエル先生は私のサークルの顧問の先生を40年ほど前の設立時からずっとなさっていました。もしかして、同じサークルでは?と思っているのですが、それは、「学生国際セミナー」ではありませんか?私は今日のミサに参加することはできませんでしたが、ご冥福を心からお祈り申し上げております。

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