Friday, February 8, 2013

ケーザはここのものだから。

私には現地の言葉で名前があって、「ケーザ」とよばれている。
ルワンダでは日本人の名前は覚えにくいから、
じゃぁ、お前ケーザな!って感じで、ある日突然、学校の生徒たちから
もらった名前。意味は、はずかしいから、いわないけれど。

そう、
この前、大量の物をRwiza Villageのために購入する機会があった。
私の村じゃそろわないものばかりなわけで、当然、首都キガリで。
あまりにも荷物が多くなると思ったので、その日はドライバーさんをやとって、
一緒に買い物に行ったんだ。

山ほどの荷物を積んで、キブイエに到着したのは午後4時頃。
Rwiza Villageには何人かの地元の職人さんが残っていて、
せっせとランプシェードなんかをつくってくれていた。

荷物を全部運び込んで、
ドライバーさんが
「じゃぁ僕はキガリに帰るね」
と声をかけた。

すると、大工さん。
「ケーザもキガリに行くのか?」
「ケーザはここに置いてけよ。ケーザはここのものなんだから」


と言ったらしい。

私にはそんな現地語はわからないけれど、
そのドライバーさんがこっそりあとで教えてくれた。

嬉しかったなぁ。うん。嬉しかった。

私は最初他人だったはずなんだ。2年前。
でも、今、ちゃんとここのものだって言ってもらえた。

まぁそれだけの話なんだけど、
なんだかすごく覚えておきたかったから、
ブログを書きました。

気をつけてないと忘れちゃうんだよね。
どんな感動も、どんな感情も、人間ってさ。



Tuesday, February 5, 2013

ドラクエ的ルワンダ生活


みなさん、ドラクエってやったことありますか?
結構な人数な方がやったことあるんじゃないかなぁ、、なんて思っています。
ご存知だとは思いますが、勇者がいて、色んな所を冒険して、仲間をふやしていく、そういうゲームですよね。(こんなん↓)
この前仕事をしていて、ふと、このゲームのことを思い出しました。
あれ?私のルワンダでの生活、まるでドラクエのようじゃないか?って笑。

ごめんなさい、ふざけているわけではないのです。

はじめて、私の村にやってきた時、私はたった1人でした。

それこそ、どこで何を売ってるのか、
ってゆうか皆、何をしゃべっているのか、
ご飯は何で作るのか(炭?コンロ?何?)
誰に何をきけばいいのか、
全然!いやもう、ほんとに全然、わからなかった訳です。

あまりにも言葉が通じないので、
持ってきていた小さな黒板を手に、
絵を書きながら村中を歩き、
必死の思いで買い物をしたあの日の事を、私は今でもよく覚えています。
(その時はコンロが欲しかったのに、車が欲しいと勘違いされ、
自分の絵のセンスを疑いましたが)

たった1人じゃなんにもできなかったんです。

でもそうやって、村の人に、片っ端から話しかけて行くうちに、
みんなが色んなことを教えてくれます。
それこそ、なんていうか、
ドラクエで、ある村に到着して、
物語りを進めるために、村人に話しかける、みたいに。
そうすると、あっちいけだの、こっちいけだの、
もう一回で教えてくれれば良いのに、みたいな展開になるわけですが、
一個一個しかすすめないんですよね、ドラクエでは。

ルワンダでも、色んな人が色んなことを、教えてくれます。
たいてい結構みんな適当なので、
その通りに進む事なんてことはなくて、
それこそ、コンロ一個買うために、村中を一日歩きまわることになります。
そうやって、コンロを手に入れた時の喜びと言ったら。。。。
嬉しくてにやにやしてしまうわけです。

もうひとつ、ドラクエといえば、仲間、だと思います。
物語の途中、色んな人やモンスターが仲間になってくれるんですよね。
だから自分も強くなる。
私がドラクエが好きなのは、
主人公だけじゃなくて、仲間が、画面にちゃんと表示されることなんです。
自分のキャラの後ろを仲間がついてくるんですね笑。

こっちでもそんな感じです。
仲間になったルワンダ人がいて、
その人ごとに高い能力があって、
ある人は、英語ができるとか、
ある人は、村のことを良く知っているとか、
ある人は、ものが作れるとか、
そんな仲間に助けてもらいながら今があります。

そうやって、Rwiza Villageが前にすすんできて
これからも進んでいくわけです。

ドラクエの回復アイテムといえば、アモールの水。
アモールの水はこっちにはないけど、
今日もそうやって、アモールの水のようなコーラを飲みながら、
愉快な仲間達と村中歩き回っています。