そう、それから数時間は泣くことしかできなかった。
でも、数時間して、ふと思った。
一番悲しいのはきっと、私じゃない。
パートナーのdeoなんじゃないかって。
そしたら、急に自分が泣いている場合ではないことに気がついた。
彼のrwizaに対する気持ちは、私がこの世界で一番知ってる。
一緒につくってきたからこそ、今私が彼のそばにいなくちゃならない。
だから顔をあげて、彼に会いに行くことにした。
もうすぐキガリから現場に到着するはずだ。
そこにいた彼は疲れきった表情だった。
大丈夫?
ああ、大丈夫。きみは?
と言葉をかわす。
でも、絶対大丈夫じゃない。
それから私たちは警察にいって、手続きをして、
それで、一緒にご飯を食べることにした。
正直、自分も大丈夫からはかけ離れた状態だったとはおもうけど、
とにかく彼を励ますことが先決だった。
泣きそうなのをこらえて笑っていう。お疲れ様、大変な一日だったね。
deoもいう。お疲れ様、君も大変な一日だったね。
そして長い沈黙。
ねぇ、deo、私すごく悲しいし悔しいんだけど、まだ諦めたくないんだ。
ゆっくり話し出す。
彼もいう。
僕も諦めるわけにはいかないよ。って。
ここまで、やっとここまできたんだから。
よし、じゃぁやろう。落ち込んでいる時間はない。決まりっ。
こうして私達の静かな食事は終わった。
帰り際にdeoが言ってくれた。
「こんなに悲しいことが起こっても、
君といるとなんだか笑えてしまう。また頑張れる気がする。」
帰り道ずっとずっと、心の中で繰り返す。
なんだか知らないけど、ありがとうって思った。
私を必要としてくれて。
ありがとう、頑張るって。
正直、なんのためのレストランかとか、なんでレストランか、とか
もうそんなのどうでもいいと思った。
とにかくたてなおす。とにかく絶対オープンさせる。
それしかできない。
後ろには下がれない。そこにとどまっていても辛い。
道は前にしか伸びてない。
じゃぁ進むしかないじゃないかって。
それから私は泣いてない。一度も。
もう泣かない。そして絶対あきらめない。
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