Saturday, February 7, 2015

手に入れるそのときには。

小学生の頃、たまごっちがはやっていた。
ゲームボーイも流行っていた。ポケモンもはやっていた。

だけど母は、いっつも買ってくれなくて、
持ってる皆に、ちょっとしたジェラシーを感じながら。いいなぁって。

でもあるとき、買ってくれたんだよね。突然。
そりゃもちろん嬉しかったけど、
そのときにはもう病気かとも思えるような、
それに対する「熱」はさめちゃってて、
なんだかそんな自分にびっくりしたような。


ほしいものっていつも、ほしくなくなったころに手に入るんだよね。


この時計すっごくほしいな。
このバッグ欲しいな。
こんな暮らしがしたいな。
こういう風になれたらいいな。
この人と一緒にいれたらいいな。

「欲しい」ものはいろいろあるけど、
大抵、手に入れた頃には、前ほど「欲しくない」。

逆に言えば、ほしいほしいって叫んでるその時じゃなくって、
そんなものどうでもいいよってふっと力が抜けたときに
気がつくともってるって事が往々にして人生にはあるような気がしてる。

不思議だよね。
あのときの「欲しい」気持ちを返してよって。
誰かにいいたくなっちゃうよ。

でもきっとあなたがそれを手に入れたのは
昔のあなたが確かに望んだからじゃないのかな。
そしてそのためにちょっとでも頑張ったからじゃないのかな。

だから、きっと、
ただ「望む」ってことも
すごく意味があるんじゃないのかな。

高望みだってわかっていても
どうせ手に入らないって思っていても
気づいた頃にはきっともってるってこともあるんじゃないかな。

ふっと力がぬけたそのときに。

















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