Friday, December 23, 2011

帰りを待ってる。

先月にここを出て行った先輩隊員が電話で、

なんだか、自分はルワンダからずいぶん遠くにきてしまったようだ、

と言っていた。

確かに。あなたは今日本にいるんだから。

それがなんだかさみしい、別の世界にいるようで。

とも言っていた。





でもね、覚えていてほしいと思う。

ここでは毎日、あなたの名前が呼ばれている。

通りゆく人が、あなたはどうしているか毎日聞いてくる。


近くのお店のおばちゃんも、市場のおばちゃんも、

学校で働くあなたの友達も、牛飼いの彼も、

ホテルで働いてる彼も、

街ですれ違う生徒たちも。



今、どこにいるんだ?

元気でやってるのか?

いつ帰ってくるんだ?

って。



そりゃ、そうでしょ。

彼らは何気ない人生の毎日を、あなたと共に過ごしたんだから。

協力隊として過ごした2年は、今あなたがいる場所とは違いすぎて

きっと自分の人生から切り離された2年のように

感じてしまうこともあるかもしれないけど、



ここでは、


そう、あなたが確かにいた、この場所では、

何気ない毎日の中に、あなたは確かに生きている、と思う。

全然関係ない遠い世界に行ってしまったとしても、

確かに世界はつながっている、と私は思う。



誰かがあなたのことを遠いアフリカで考えていて

誰かがあなたの帰りをここで待ってる。



例えばもう帰ってくることがなかったとしても。

例えばいつか帰ってくるとしても。



その「誰か」はこれからもずっと私に言うんじゃないだろうか。


あいつは元気か?俺あいつが大好きなんだ


ってさ。

1 comment:

  1. あー、そうだった。思いは、軽やかに、時空を跳び越えるんでしたね。ぼくも、大切なこと、忘れてました。

    ReplyDelete